根本的な治療を求めて

東京で11月に雪が降るのは45年ぶりだそうで、

今日はなかなかの寒さでしたね。

私はもともと雪国育ちなので、やはり雪が降るとなんだか落ち着くというか、

テンションが上がります。

真冬でも海に波乗りに行きますので、これだけ寒くなると海にいるとテンションは下がるのですが、

雪が早く積もれば、パウダーのスノボ求めて逆に雪山に行くのがとても楽しみだったりします。

セファロ

セファロ

さてさて、今日も診療の開始は、セファロ分析からのスタートです。

ここ最近の診療スタイルは完全に矯正を中心とした診療にシフトしております。

もともと口腔外科出身でして、一般診療における口腔小手術からいろいろなインプラント治療もこなしてきましたし、

さまざま補綴や審美治療も行っておりますが、

やればやるほど思うのは、歯科治療のほとんどは対症療法でしかないなという現実でした。

むし歯になっちゃったから、じゃあ削ってむし歯治療しましょう、とか

もう歯が持たなさそうだから、早めに抜いてインプラントしましょう、とか

悪くなってしまった現状に対してはそのような対症的な治療は当然重要ではあるのですが、

そもそも悪くなる前にもっとやるべきことって沢山あったよね?と常々思うわけです。

もっと根本的な治療ってなんなんだろ?と自問自答していくと、

根治的な治療法の重要性を求めるようになるし、

さまざまな歯科治療の中で、根治的な治療法というのは、

結局は矯正治療しかないなと行き着くわけであります。

きれいに整った歯並びであれば、

むし歯や歯周病に罹患するリスクも低くなりますし、

歯並びもきれいで、人前で自信を持って笑えますから、

美しい口元を持つ人というのは、それだけで周囲の人たちからの印象も当然高くなります。

欧米では、仕事の出来る人や、信頼できる人、尊敬できる人など、

彼ら彼女らに共通していることは、歯並びや口元がとても美しいということです。

残念ながら日本は欧米と比べると、そのような認識は遅れているのですが、

ただ最近は歯並びを気にする若い方々、特に20代の方々が増えてきたように思います。

我々日本人を含めたアジアンのモンゴロイドな骨格と、

白人などのコーカソイドの骨格とは、多くの違いがあり、

頭蓋骨における相違点も多々あります。

矯正の視点から見ると、

日本人は、クラス3級といって、いわゆる反対咬合の症例が多く、

欧米人はクラス2級の、いわゆる出っ歯といった上あごが出っ張るケースが多かったのですが、

現在では、食文化の欧米化の影響も大いにあってか、

日本人もクラス2級の症例が増えてきております。

矯正では、当然ながら不均等な歯並びをキレイに揃えていきますが、

大切な事は、単に歯をきれいに揃えることだけではなく、

なぜ、そのような歯並びなってしまったのか?

それを根本的に診断することであると考えております。

それらを診断するためには、より多くの情報を収集しなければいけません。

そしてより多くの情報を収集する中で、将来的にどうなっていくのか?

将来的にどのようなリスクがあるのか?

患者さんの個体全体を見据えた成長発育を含めた将来予測を

どれだけ行えるのか?

そういったところが診断力の深さに関わってきます。

症例の正確な診断と適用するメカニクスの決定には、

成長の要素を組み込んだ治療目標の設定が重要であり、

歯科治療は単に口腔内の治療に留まらず、

骨学をはじめとする頭頸部への解剖や生理学的な知識、

生物学的な背景に基づいた治療体系を構築していくことがとても重要です。

人の身体は、とても複雑なようで、実はとてもシンプルでもあったりします。

歯科医師として、単に口腔内だけを診るのでなく、

身体全体を1個体としてとらえた診断をおこなうこと。

そのような診断を行うことが大切なのではないでしょうか?

単にむし歯になったから削ってセラミックを入れる。

歯がなくなったからインプラントを入れる。

そういうことではないのです。